クリーンコーティング加工〜精密なクリーン塗工を実現〜
当社のコーティング機(塗工機)は、クリーンルーム内に設置されております。コーティング機のドライヤー部には高性能フィルターであるHEPAフィルターを備えており、数ミクロン単位での異物除去を可能にしています。コーティングラインはロールtoロールの設備になります。巻き出しにフィルムをセットして、薄塗りしたいときはグラビアコーターで、厚塗りしたいときはコンマコーターを使用します。2階にある乾燥炉は4m×5室で20メートル。乾燥後、1階に降りてきて巻き取ります。全長では約70メートルにもなります。コーター部はブース化してクリーン度を上げています。当社のコーティング機の一番の特長は乾燥温度を260度まで上げられることで、回路基板に使われるポリイミド系の耐熱樹脂の塗工乾燥に適しています。また、最大400℃まで処理が可能な高温熱処理装置も備えており、追加の熱処理も可能です。
加工装置
■ 塗工装置
装置全体をクリーンルームに設置。プラスチックフィルムから金属箔まで、様々な基材に対応し、各種粘着剤や接着剤等が塗工できます。(クリーンクラス=1,000レベル)
■ 塗工装置(ドライヤー部)
ドライヤーは効率の高いフローティング方式を採用。基材に非接触のため、キズを付けずに乾燥が可能です。またHEPAフィルターを備えたドライヤーをクリーンルーム内に設置することで、レベルの高いクリーン処理を実現しています。
■ 塗工装置(コーター部)
コーター部分はさらに一段高いレベルのクリーン環境を実現。運転中は完全に独立したクリーン環境にすることで、塗膜中の異物や欠陥のない製品を提供します。
■ 高温熱処理装置(別装置)
最大400℃、低酸素雰囲気での高温熱処理が可能です。塗工後の追加熱処理用としても使用できます。ポリイミドの熱イミド化工程等に適しています。
特長
- 各種フィルムや金属箔上にクリーン環境で高精度のコーティングを行います。
- ドライヤー温度260℃での、高温での乾燥が可能です。
- セパレータフィルムのラミネートが可能ですので、乾燥後にタックのある塗材も使用できます。
主な仕様
- コーティング方式
- コンマコーター・グラビアコーター
- 最大基材幅
- 1,100mm
- 最大有効幅
- 1,060mm程度
- 最大基材径
- 500mm
- 最大基材重量
- 300kg
- 基材種類
- プラスチックフィルム、金属箔 等
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